協会誌最新号Vol.39/ No.4 (通巻136号)
特集「福祉用具にも求められる魅力的なデザイン」
「福祉用具にも求められる魅力的なデザイン」 佐藤 昭則
福祉用具は、日常生活の支障となる身体機能上の問題を補完する目的で最低限の生活を保証するものとして認知されている。成熟した社会と言われる現代では「より質の高い暮らし」を実現したいという気持ちから、福祉用具の利用者はただ機能を満たすだけではなく「魅力」をも兼ね備えた道具を求め、製作者は「魅力」を持った道具を生み出そうと日々努力している。ここでは、生活を豊かで魅力的なものにしてくれる「もの」たちに関わる開発者と利用者の、福祉とデザインの現状について触れる。誰もがお世話になる可能性がある「福祉用具」を取り巻く社会の「現在と未来」がより素敵なものになることを願いながら…。